無駄のない暮らしのための13のヒント

無駄のない暮らしのための13のヒント

環境にやさしい取り組みをしたり、ごみを減らすための活動をしたりして、日々環境保護に尽力される方々がいます。でも、本来はみんなで環境について考え、行動しなければ、すでに環境問題は改善が難しいところまできています。

例えば、よりよい生活のための行動プログラムを提供する、オーストラリアのリビングスマート クイーンズランド (Living Smart Queensland) によると、毎年オーストラリアでは1800万トンのごみが出ますが、そのうち700万トンは家庭から出るごみです。これは、寝室が3つある家3戸を、床から天井までごみでいっぱいにできるほどの量のごみを、各家庭が毎年出している計算になります。

地球環境を改善するためには、個人個人が日々の習慣を見直すことがとても大切です。無駄を出さない暮らしは環境にとって良いだけではなく、私たちの心と体の健康にもつながります。

一番大切なのは、現状を変えるという気持ちと、それを実現可能にするステップです。ここで紹介する簡単な13のステップで、どうぞ無駄のないライフスタイルを実現してください。

無駄のない暮らしってどんなもの?

無駄のない暮らしは、自分が消費するものや、それを消費する方法についてより良い判断をすることで実現できます。例えば、プラスチックなど環境に悪影響を与える素材を避け、できるだけ物を再利用(リユース)することなどです。それでは、リサイクルはどうでしょう。無駄のない消費になるでしょうか?

リサイクルは無駄のない消費?

もちろん、リサイクルしないよりリサイクルしたほうがいいのは当然ですが、でもリサイクルされる物は一旦は廃棄物になります。多くの製品は完全にリサイクルされてはおらず、ダウンサイクルされています。最終的に廃棄物となって埋め立て地に運ばれる前に、以前よりも品質の低い製品に生まれ変わるのです。ということは、リサイクルよりも、できるだけ物を再利用(リユース)して廃棄物を減らすことのほうが、実は環境にやさしいのです。

家庭で無駄を減らすにはどうすればいい?

1. 断捨離しよう

オーストラリアにある持続可能な未来について研究する機関の調査によると、オーストラリアの家庭の88%は、家の中にがらくたで溢れた部屋が最低1つはあり、物で散らかった部屋は平均で3部屋もあるということです。物を整理するということは、単にスペースを作るだけでなく、気持ちがすっきりして、日常生活に大事なことに目を向けられるようになってきます。では、どこから片づけましょうか?それはクローゼットです。必要なものだけを厳選したワードローブは、あなたの生活を豊かにするのです。

2. 郵便受けに「チラシお断り」シールを貼ろう

不要なダイレクトメールや広告、パンフレットはごみを増やすだけでなく、思わず不要な物を買ってしまうきっかけにもなってしまいます。不要なダイレクトメールは、開封せずに「受け取り拒否」と書いて、印鑑を押してそのままポストに投函すれば送付元に返送されます。送付元があなたの意志を汲み取ってくれればダイレクトメールは来なくなります。

3. 壊れた物を捨てるまえに修理してみよう

YouTubeを見ると、あらゆる物の修理方法を実演してくれる動画が見つかります。壊れた物を諦めて捨ててしまう前に、ぜひYouTubeのDIY動画を参考にして、あなたの創造力を発揮してみてください。

4. 本は友だちと交換したり、電子書籍を利用しよう

読み終わった本は友だちと交換しましょう。自分以外の人が選んだ本は、新たな発見につながり、興味の幅が広がることでしょう。古本屋で購入したり、電子書籍をダウンロードするのも良いアイデアです。電子書籍なら紙の無駄を減らすだけでなく、ハードカバーの半額くらいの金額で購入でき、どこにいてもあなたのデバイスからアクセスできますよ。

職場で無駄を減らすにはどうすればいい?

5. ランチをサステナブルに

自分で作ったランチならヘルシーで、節約効果も抜群です。再利用できる容器に入れたり、好みのクロスに包んで職場に持参しましょう。おすすめはコットン生地と蜜ろうなどの自然素材で作られた、繰り返し使えるBee Ecoのフードラップ。楽しくて環境にやさしいアイテムがいっぱいです。

6. 印刷を工夫しよう

文書をタイプする時、文字のフォントや余白、行ピッチを調整して1つ少ないページ数に収めてみてはどうでしょう。支障がない限り裏紙を使って印刷したり、最初から両面印刷にするのも紙の節約に役立ちます。

Use less paper at work to go zero waste

7. 付箋はオンラインに置き換えよう

日常の物事をオンライン化すると、より効率的に、簡単できることがあります。Chromeの付箋アプリやEvernoteなどのメモアプリでTo Doリスト (するべきことリスト)を管理するすれば、どこにいてもアクセスできて、他のデバイスと同期することも可能です。

8. 職場にはマイカップを

紙コップを作るために、毎年2000万本以上の木が伐採されると言われています。マイボトルやマイカップを持ち歩くのは、実はそれほど面倒なことではなく、一度試してみれば、誰でもが簡単に続けられるより良い環境のためのアクションだと分かります。

キッチンでの無駄を減らすには?

9. コンポストにチャレンジしよう

戸建てでも集合住宅でもチャンレンジできるのがコンポスト。家庭から出る生ごみでコンポスト(堆肥)を作ることができ、その分ごみの量が減らせるという仕組み。キッチンに置いても場所を取らないコンポスト容器や、初心者向きのものなど様々なコンポスト容器があります。自治体によっては、段ボールで手軽に自作できるコンポスト容器の作り方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

10. プラスチック容器にさようなら。バイバイ、食品用ラップ&アルミホイル。

プラスチック容器や食品用ラップは、単に埋め立て地の面積を増やすだけでなく、人体に有害な物質を含んでいます。人体にも環境にもやさしい自然素材の容器やガラス容器を使いましょう。WWFジャパンでは、プラスチック製品が環境に及ぼす影響を紹介しています。

Using reusable jars and containers to go zero waste.

11. エコバッグを持ち歩こう

リビングスマート クイーンズランド (Living Smart Queensland) によると、オーストラリアで1年間に消費されるビニール袋をつなぎ合わせると、なんと!地球を24周もできてしまうとのことです。とてつもない量のビニール袋です。ぜひ、エコバッグや予備の布袋をバッグに入れておいて、予定にない買い物をした時でもお店のビニール袋を使わずに済むようにしましょう。

外出先での無駄を減らすには?

12. 紙タオルは使わないようにしよう

マサチューセッツ工科大学の科学者による最近のデータでは、手を洗った後に使い捨ての紙タオルを使うと、ハンドドライヤーで乾かす時と比べて、製造から廃棄までの過程で70%多くの二酸化炭素を排出するとのことです。

13. レストランには食べ残しを持ち帰る容器を持参しよう

もしもレストランで料理を食べきることができなかった時のために、予め持ち帰り用の容器を持って行きましょう。使い捨てのプラスチック容器に入れてもらう必要がなくなります。

 

ね?無駄なく暮らすことは、そんなに難しいことじゃないですよね?