9月18日「世界竹の日」・人と地球にやさしい10の恵み

9月18日「世界竹の日」・人と地球にやさしい10の恵み

TOKYO 2020が示す持続可能な社会 読む 9月18日「世界竹の日」・人と地球にやさしい10の恵み 1 分

竹の恵み1: 竹は木ではなく、草

竹は草の仲間といわれており、その成長の速さが、竹が草であることを物語っています。他の植物と同じように、竹の一生も種から始まります。発芽した種は根を生やし、地下茎へと成長します。地下茎は成長とともにさらに根を生やし、やがて芽が出ます。この芽は、新芽または別の地下茎へと成長します。地下茎がどう伸びていくかが、その後のコロニーの成長と広がりを決定づけます。竹の種類によって、地下茎が垂直に伸びていくか、水平に伸びていくかが異なります。

成長した新芽は稈(かん)と呼ばれ、一般的に想像される「竹」になります。稈は発芽期を迎えて周囲に新芽が増えていくたびに、自身の葉を増やしていきます。こうして豊富に葉が茂っていくため、竹はすぐれた再生可能資源と言われています。

竹は種類によって高さが30mを超え、1日に1mも成長する新芽もあります。竹は3〜5年で成長を終えるため、地球で最も成長速度の速い植物と言われています。

竹の恵み 2: 竹はオーガニック素材

 他の多くの作物と違い、竹の栽培には農薬や化学肥料が必要ありません。殺虫剤も、水を引く灌漑設備もいりません。竹は自身が天然の防虫剤であり、成長過程で化学的な処理を必要としない植物です。Boodyで使う竹は、雨の多い中国四川省で育ち、雨水のみで栽培されています。

 

竹の恵み 3: 竹は温室効果ガスを吸収する

竹林は二酸化炭素を吸収し、同じ面積の森林より約35%多くの酸素を排出します。竹は、空気中の酸素と二酸化炭素のバランスにとって大切な要素です。竹は温室効果ガスも吸収し、クリーンで新鮮な酸素を生み出すすぐれた植物なのです。

竹の恵み 4: 竹素材の生地は抗菌性があって低アレルギー

 竹には天然の抗菌と抗カビの作用物質があり、防臭効果にもつながっています。竹の繊維には微細な溝があり、バクテリアの繁殖の原因となる湿気を逃す役目をしています。なめらかな竹繊維の糸は互いに絡まることがないため、だまになって編み目を詰まらせてしまうことがなく、通気性を保つことができるのです。

 

竹の恵み 5: 竹素材の生地は吸湿性にすぐれている

 竹素材の生地は吸湿性にもすぐれ、肌をさらりとした状態を保ち、快適な肌環境が続きます。湿気をすばやく逃すことで湿気が常に繊維の表面を流れている状態になり、皮膚からの湿気による蒸れを防いで爽やかな着ごこちが続きます。また、竹繊維の生地は温度調整もしてくれるため、暑い季節は涼しく、寒い季節は温かく着ることができます。

竹の恵み 6: 竹は最低限の水量で成長できる

 ファッション業界は、世界で2番目に多くの水を消費する産業といわれています。竹の栽培は、綿花栽培に必要な3分の1の量の水で行うことができ、また竹は自生する植物のため、灌漑によって人工的に水を与える必要がなく自然の雨水で育つことができます。Boodyでは、製造工程で使う水を再利用しています。

 

竹の恵み 7: 竹素材の生地は静電気が起きにくく、紫外線カットも得意

竹の繊維は耐紫外線性があり、Boodyのすべてのウェアは、紫外線保護指数(UPF)が最高値のUPF50+対応の生地から作られています。UPF50+とは、太陽光の下で皮膚が赤くなり始める時間を50倍以上遅らせることができるという意味です。また、竹の繊維は電荷を帯びにくいため、体調に悪影響を及ぼすといわれている静電気が起きにくく、生地が肌にまとわりつきません。

竹の恵み 8: 竹素材の生地は通気性がよく温度調整性も

 竹素材の生地は、その構造によりとても通気性がいいという特徴があります。繊維の持つ微細な溝が空気の自由な流れを可能にし、自然に温度調節します。生地の編み目が皮膚との間の空気を温度調節し、寒い時は温かく保ってくれます。竹素材の生地と同等の温度調節性は、コットンや合成繊維などの他の生地では望むことができません。真夏の竹林は、周囲より8度も涼しいんですよ。天然のエアコンですね!

 

竹の恵み 9: 竹の繊維はとてもやわらかい

建築資材としても使われるほど強く、木材やれんが、コンクリートよりも圧縮強度が高いといわれている竹ですが、その繊維から作られる生地は驚くほどにやわらかです。竹素材の生地はシルクのようになめらかで柔らかなうえ、耐久性も兼ね備えています。竹の細胞壁にはペクチンと呼ばれる天然成分があり、優雅なドレープを表現するやわらかな生地を作り出すのを助けています。

竹の恵み 10: 竹は様々な種類があり用途の多い素材

竹は成長速度が速く、また非常に用途の多い素材です。大昔の弓矢から台所用品、トイレットペーパーや籠などの雑貨、衣服にまで、過去5,000年間に渡って様々な用途に使われてきました。世界には2,000を超える竹の活用方法があるといわれています。

 

オーガニックバンブー生まれの生地は通気性にすぐれ、 やわらかな肌ざわりが心地よく、肌に直接触れる下着やソックスなどの日常生活に欠かせないアイテムに向いています。Boodyは創業時から竹を使い続けており、その快適さ、ヘルシーさ、持続の可能性の高さは、これからも私たちの選択肢であり続けます。

竹素材のウェアをみてみよう 

参考サイト:

  1. https://bamboobotanicals.ca/html/about-bamboo/bamboo-facts.html
  2. https://www.environment.gov.au/protection/waste/product-stewardship/textile-waste-roundtable 
  3. https://www.bbc.com/future/article/20200310-sustainable-fashion-how-to-buy-clothes-good-for-the-climate
  4. https://www.bbc.com/future/article/20200710-why-clothes-are-so-hard-to-recycle
  5. https://unece.org/forestry/press/un-alliance-aims-put-fashion-path-sustainability