皆さんはじまして、伝農 はるかです。
この度、全6回に渡りコラムを書かせていただくことになりました。お声がけいただき、とっても光栄に思っています。
イベントの運営やPR、飲食店、マネージャー業など、様々なお仕事をさせていただいている私ですが、このコラムではプラスサイズモデルという立場から、いろんなお話をしたいと思っています。皆さんの生活がちょこっと豊かになるようなお話ができればと思いますので、よろしくお願いします。
第1回は自己紹介がテーマです。まずは私のことを知ってもらえたら嬉しいです♡
改めまして、伝農 はるかと申します。
名字は「でんのう」と読みます。よく珍しい苗字だねと言われますが、この名前は父の両親の地元である秋田県がルーツです。なかなかいない苗字なのが、実はちょっぴり自慢です。
私は1994年生まれ、東京都出身です。
父、母、妹2人と祖父母の7人家族。下町の生まれで、小さい頃からお祭りでお神輿を担いだり、近所の人とお餅つきをしたり、地元愛のあふれる素敵な環境で育ちました。
小学校までは地元で過ごしましたが、中高は千代田区九段下にある女子校に通い、大学卒業後一般企業に就職しました。現在は退職してフリーになり、プラスサイズモデルをはじめとする様々な仕事をしています。
プラスサイズモデルとは
プラスサイズモデルというのは、その名の通り、大きいサイズの服を着るモデルのことです。実際に私は、“ふくよか”や“ぽっちゃり”といった言葉が当てはまる体型で、一般的に販売されているフリーサイズの服は小さくて着ることができません。普段はLサイズ~3XLサイズくらいの大きいサイズを着用しています。
プラスサイズモデルを始めたきっかけ
私は幼少期の頃から最近まで、自分の体型に自信がありませんでした。
痩せている人の隣に並んで落ち込んだり鏡に映る自分を見てガッカリしたり。時には心無い言葉をかけられて悲しい気持ちになることもありました。
そんな私が体型に関する悩みを克服したきっかけ。
それは、「体型や見た目よりもっと大切なことがある」ということを知ったからです。
これはSNSで見つけた言葉で、この言葉を聞いて、自分の悩みや、心のどこかにつかえていたものがスーッと流れるような気持ちになったことを、今でもはっきりと覚えています。
それから、私自身の考えや思い、実際に体験してきた苦しみ、悲しみなどをシェアするようになりました。
同じ悩みを持っている人たちに、もっと良い考え方があって、それを取り入れることによって心が軽くなるよ、そんなに重く考えなくて良いんだよ、ということを伝えたかったというのが始まりです。
初めてのモデルという仕事
昨年、BOODYさんから声をかけていただいて、はじめて、ビジュアル撮影のモデルをしました。
人生初のモデルのお仕事がアンダーウェアということで、不安もありましたが、それよりも選んでいただいたことがとっても嬉しかったです。
私のような体型には、まだマイナスなイメージが強くあります。世の中には自分の体型にコンプレックスを持っている人も多くいると思います。かつては私も、紛れもなくそのうちの1人でした。そんな人たちに、勇気を与えたい、私の活動が少しでも誰かの頑張る力になればいいなと思い、撮影に参加させていただきました。
自己肯定感について、伝えたいこと
よく自己肯定感を上げるためにはどうしたらいいですか?という質問をいただくのですが。
調べてみると、自己肯定感とは、他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重することで生まれる感覚であり、高めることにより物事を前に進めるための原動力となる、と出てきます。私が考える自己肯定感を簡単に言うと“ありのままの自分を肯定する感覚”かなぁと思います。
おそらく、皆さんから見ると私は自己肯定感が高い人間に見られていると思います。でも私は、自己肯定感を高めなければならないと思っているわけではありません。皆さんの中には、自己肯定感は高くあるべき、自己肯定感を上げなければいけない、そう思えば思うほど自分にプレッシャーをかけてしまっている人も多いのではないでしょうか。自己肯定感を高めることは確かに良いことかもしれませんが、“自己肯定感”という言葉が浸透してきてから、その言葉に囚われすぎている人が多いのかなと感じることがあります。
自分という人間は唯一無二であり、同じ存在は他にいませんよね。そこがポイントです。
例えば同じ“果物”というくくりの中でも、林檎とオレンジは見た目も味も全く違うものです。見た目、色、味、皮の質も違えば、身の質感も違います。
どちらもジュースやジャムには向いているけれど、りんごはアップルパイにすると美味しい、みかんはパイには向かない。逆にみかんの缶詰はよく食べられているけれど、りんごはあまり食べられていない。
どちらの果物にも長所も短所がありますよね。
人間も同じなのかなと思うんです。
つまり何が言いたいかというと、比べることがそもそもできない。天秤にかけることはできないということです。
どちらにも長所があり、どちらにも短所がある。
物事は相反する2つのもので成り立っていますから、それが普通で、当たり前のことなんですね。
人間にも良い部分と悪い部分があって、それで初めて人間なんです。良い部分だけの自分でいようとせず、悪い部分の自分も認めて、それでこそ私であると胸を張って良いと思うんです。
さて、ここまでの話をふまえて、
この私の写真を見てどう思いますか?
可愛い、素敵、美しい、醜い、ブス、デブ、感じ方は人それぞれ色んな意見があると思います。
どんな意見も正解、それでいいんです。
悪いことなんて1つも無いということを強く皆さんに伝えたい。どんな体型の方もそれぞれが同じように毎日を楽しむべきです。
最後に
現在、InstagramとYouTubeが私の主な発信ツールになっていますが、そこでは、応援のコメントや、メッセージなどをたくさんいただきます。私の発信で勇気が出た、考えが変わったなど、ありがとうと言っていただけることが増えてきました。皆さんからの暖かい言葉に頑張る力をいただいています。いつもありがとうございます。
そしてビジュアルモデルとして起用してくださったBOODYにも、感謝の気持ちを伝えたいと思います。
本当に素敵な経験をさせていただきました。
ありがとう、BOODY Japan!
これからも、みなさんの頑張る力になれるよう、たくさんのことを発信していきたいと思います。それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。