乳がんセルフチェックをしよう

乳がんセルフチェックをしよう

「胸をチェックしてみましょう」と聞いて、まず何をチェックしたらいいと思いますか?しこりがあるかどうかを確認するのよね、というのが多くの人の意見ではないでしょうか。乳房のセルフチェックで気付くことができる乳がんのサインを知っていますか?また、多くの乳がんのサインは女性にも男性にも当てはまることを知っていますか?

毎年10月は乳がん啓発月間です。乳がんを知り、早期発見を呼びかける様々なキャンペーンが行われています。乳がんは日本人女性のがん罹患数の中で最も多く、女性が生涯に乳がんに罹患する割合は9人に1人といわれています。罹患数は全体の100分の1ですが、男性も乳がんにかかることがあります。

胸に関する商品を扱うブランドとして、この乳がん啓発月間に乳がんに意識を向けてみたいと思います。

どういう胸の状態が健康なの?

まず第一に、自分の胸は自分が一番よく分かっていると理解することです。見た目や感触は人それぞれ。だからこそ、自分の胸を意識することは大切で、そうすることで小さな変化にも気づきやすくなります。10月は乳房のセルフチェックを意識する良い機会ですが、10月に限らず毎月1回のチェックを習慣づけましょう。

「乳がんと診断されたうちの40%は、女性のセルフチェックによりしこりが見つかっています。定期的なセルフチェックは非常に大切です。」

参考サイト: NATIONALBREASTCANCER.ORG(英語サイト)

セルフチェックってどうやったらいいの?

お風呂で

人差し指、中指、薬指の3本の指の腹で、乳房全体と脇の下を中程度の力で押していきます。両方の乳房を毎月チェックして、しこりや皮膚の凹み、乳頭からの出血などの異常がないかを確認しましょう。

鏡の前で

 両腕を自然に体の横に下ろして鏡の前に立ったら、両腕をまっすぐに頭の上まで上げます。まず、乳房の皮膚に不自然な膨らみや凹みがないか、乳房の輪郭や乳首に異常がないかを観察しましょう。次に、腕を腰に当て左右から少し強めに押します。胸の筋肉が緩むので、凹みや不自然なシワがないか観察しましょう。左右の胸が対称な人もいますが、多くの場合は完全に対称ではないため、日頃の観察が大切です。

横になって

仰向けに寝ると、乳房組織が胸壁に沿って均等に広がります。右肩の下に枕をあて、右腕を頭の後ろのほうへ上げます。左手の指の腹で胸全体と脇の下を触り、異常がないか調べます。中くらいの強さで、指を移動させながら胸全体と脇の下を圧迫していき、最後に乳首をつまんで分泌物が出ないか確認します。左胸も同じ手順で確認しましょう。

しこりに気づいたら?

新しいしこりは、もっとも一般的な乳がんのサインの一つです。しこりと言っても様々で、たとえば、全く痛みのないものや良性のものもあります。しかし、新しいしこりや乳房の変化に気づいたら、医師の診察を受けることが大切です。

医師に診てもらうタイミングは?

乳房の変化が必ずしも乳がんであるとは限りません。しかし、自分の胸について意識しておくことはとても重要で、もし変化や症状に気づいたり、何かがおかしいと感じたりした時は、医師に診てもらいましょう。もし、乳がんだと分かった場合、早期に発見するほど生存の可能性は高くなります。

自分の胸を意識することも大切ですが、マンモグラフィーや超音波検査などの定期的な検査もとても重要です。 乳がんと診断された人の中には、兆候や症状に気づいていた人もいますが、無症状だった人も多く、定期検診で乳がんが発見されることもあるからです。

マンモグラフィーはどのくらい頻繁に受けるべき?

一般的に、女性の場合、20歳を超えたら年に1回の医師による診察を受け、40歳を超えたら毎年マンモグラフィー検査を受けたほうがいいでしょう。

もし家族に乳がんになったことがある人がいたり、自分は乳がんのリスクが高いと感じる場合は、必ず医師にその旨を伝えましょう。医師は乳がんのリスクを考慮して、あなたに必要な予防方法や必要な検査をアドバイスしてくれます。

日本では、男性にもマンモグラフィー検査をすることが多く、その他にも超音波検査や生検を行う場合があります。 

男性も乳がんになるの?

多くの人が、乳がんは女性の病気と思っていますが、乳房組織は男女ともに持っているので、男性にも乳がんのリスクはあります。日本では、男性が乳がんにかかる割合は乳がん全体の100分の1ほどです。

もしあなたが男性の場合は、常に自分の胸の状態を意識しているようにしましょう。また、もしあなたが、大切な男性がいる女性の場合は、彼にぜひ自分の胸の変化に気をつけることを知ってもらってください。

乳がんになってしまったら?

ひとりで癌と向き合うことは、なかなか難しいものです。癌についての情報や、経験者のアドバイスや経験談は不安を減らす助けになります。様々ながん患者向けの学習会や、情報交換の場に参加すると、同じ経験をする仲間と気持ちを共有することができるでしょう。そうすることで気持ちが癒されたり、安心したり、前向きな気持ちになることができます。 

 

参考サイト: https://www.pinkribbonfestival.jp/314/, https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html